羽織の裏には羽裏(肩裏)、コートの裏にはコート裏を、
また単衣仕立ての場合に滑りを良くし着易くしたい場合は肩すべりを用います。
現在はロングコートに対応できる6m(1.5丈+アルファ)が主流です。
または型物では生産量が少なく、生産ロットが多いので、
長襦袢の生地を流用される場合もあります。
(長襦袢は13.5m / 鯨尺約3.5丈なので 肩裏2枚分が取れます)
羽織やコート類は訪問時に脱いだりするとき、裏地は目立ちます。
そんな時に表が落ち着いても裏地がお洒落という、
和装の独特の楽しみ方ができます。
染め方は手描きや型染め友禅、更紗や絞り染、手ぼかし染など、
おしゃれな方、着物好きな方は裏地にこだわられます。
生地素材は滑りやすい、
脱ぎ着のしやすい羽二重や平綸子などを使います。
この項目の関連:
正絹 肩裏
洗える肩裏 ポリエステル