6月の中国 絹事情

今年、春繭は、5月下旬から新しい製品に対する市場の動向をみるため、市場に新製品を投入され買取が始まりました。
繭相場は西部・広西省が40元(キロ当たり)、平均38元(キロ当たり)で、
東部の沿海省、浙江省・安徽省は35元/キロ~38元/キロと平年より安くなっています。
理由は今年は平年より非常に暑く、繭の解じょ率(繭から使用可能な糸を隔離できる率)
が悪く買い取り価格が安くなっています。
(38元/キロの時、生糸コスト-36~38元/キロ相場:約55ドル~59ドル/キロ)

5月23日、江蘇省シルク協会と浙江省シルク協会の連合は全業界へ
今年の春繭の買い取りについて、
農家家から毛脚繭(毛脚とは蚕が繭を作って蛹化しない繭の事)を買わないよう呼びかけたそうです。
理由として
1.毛繭は完全に繭になっていない
2.水分が普通の繭より10%重い
3.保存しにくい
4.水蒸気で繭が悪くなり乾繭工程で蛹の油が流出し傷繭になり均等乾燥ができない

5月は生糸繭相場は、嘉興、南寧取引所の現金引き取り価格は35~36万元/トンで動き
先物相場は嘉興で一時34.8万元/トンとなり、現在35~36万元/トンです。
一般的に緯糸相場は37~37.3万元/トン(約55~57ドル/キロ)
経糸相場は38~40万元/トン(約59~60ドル/キロ)となっています。

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