8月の中国 絹事情

8月の情報であるにも関わらず9月になってしまいました。
申し訳ありません。

さて、
7月28日、中国シルク標準化技術委員会が、ISO国際標準化組織から発表した
「生糸・欠点・繊度(糸の太さ)偏差電子検定試験法」を正式に実行ということが決定しました。
これは、今年の5月10日に発表されていました。
初めてという「検定試験法」は、2010年に立案され、中国主導で、
中国全国シルク標準化技術委員会、浙江入出国検疫検査局糸類検定センター、
浙江凱喜雅国際股份有限公司、浙江シルク科学技術公司、蘇州大学等、
研究機関が集まったチームで、
イタリア、スイス、フランス、韓国、インド、日本、ドイツ、ケニア等々の
8ヶ国の専門家と共同で7つの研究段階で成功した試験方法で、
ISO・TC38・SC23のメンバー国より5回の投票で通過した案です。
中国は世界で最大の絹の生産国で、生糸商品の輸出量が圧倒的に多いにも関わらず、
生糸の検定については人の目でチェックしていましたが、効率が悪く、
生糸の客観的な品質も表示しにくいという不安がありました。
今回の「生糸・欠点・繊度偏差電子検定試験法」の実行によって
世界のシルク業界の発展・生糸検定と、関連の検定設備の一体化
生糸の節と繊度偏差の検査方法、生糸欠点の分類、点数計算の統一化などに
大きな意味があるとされます。

7月18.19日、第11回国家蚕桑体系家蚕(搾)蚕遺伝育成品種技術セミナーが
中国蚕学会によって福州で開催されました。
17省から60名、養蚕業学者と農業省植物管理責任者達が参加、
国家蚕桑体型主席科学家 魯成教授が
「遺伝基因店良い技術及び現代農業への影響」というテーマで
今現状の内外転移基因技術と発展、商品の利害を分析しながら
技術による農業への影響を説明しました。
また蚕遺伝育成課の王永強氏が「雄品種選別と応用」
石美寧氏が「広西家蚕新品種貴蚕・N2の育成と試範」という
報告をしました。

7月21日、中国とキューバは「中古蚕桑合作行動計画協定」を結び、
中国とキューバは養蚕と桑の研究目的で桑蚕合作センターを設立しました。

7月の中国での繭・生糸相場状況です。
夏繭の収穫の品質が平年より悪く価格が下がり
浙江省の嘉興は50キロ当たり1450元、生産量は13.8%減です。
取引所の相場は、
広西省・南寧では6月並、
嘉興は3~4AのB類糸は1トン当たり34万元を切っています。
高品質の生糸の現物は先月並でした。

2014年 中国の国際シルク博覧会は今年10月11日~13日、杭州で開催予定です。

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