9月の中国 絹事情

遅くなり申し訳ありません。
9月の中国の絹事情(世界のほとんどの絹糸が中国産の為)です。

8月8日に中国紡績品進出口商会から発表が有り、
1-6月中国シルク輸出報告書が以下の通り出されました。

絹原料関係の輸出は6,567.5トンでした。これは昨年同期比15.5%の減少です。
平均単価はキロ当たり47.75ドルで、昨年同期比8.81%の増加です。
比率は、インド30.37%、日本12.76%、イタリア12.7%、ベトナム8.8%、ルーマニア8.43%の順です。
総額は31,387.5万ドルで昨年同期比8.06%の減少との事です。
輸出の比率は浙江省29.76%、江蘇省21%、山東省11.73%、広西省11.36%、広東省7%、四川省6.45%の順です。

絹織物の輸出は1月から6月で、5,736.9万mで昨年同期比5.91%減少、
平均単価はメートル当たり5.26ドルで昨年同期比2.73%の上昇、
輸出総額は30,147.3万ドルで、昨年同期比3.68%の減少です。
輸出先はイタリア、パキスタン、インド、韓国、香港の順、
産地は浙江省、江蘇省、青海省、山東省、四川省の順です。

絹服装の輸出は1月から6月で金額50,473.2万ドルで昨年28.12%の減少、
輸出先はアメリカ、香港、日本、ドイツ、スペインの順、
産地別では浙江省、広東省、江蘇省、上海、四川省の順です。

スカーフやネクタイなど小物類は、生産数は4,900.3万点で昨年同期比61.33%の減少、金額は23.38%の減少です。

浙江省シルク協会から8月6日に発表があり、浙江省シルク工業企業の87社では
今年1月から6月では製糸企業30社の内21社が赤字、絹紡企業9社の内3社が赤字、織物企業13社の内5社が赤字、印染企業13社の内5社が赤字、縫製企業18社のうち2社が赤字となったとの事です。

8月は生糸相場は嘉興取引所、南寧取引所とも
ヨーロッパ、日本など夏休みで静かだったとの事です。
経糸の取引所の相場はトン当たり33万から33.3万元、緯糸はトン当たり38万から40万元の相場だったそうです。
現在、全体として節糸や絹紡糸は値段が下がり気味ですが、日本向けの品質の良い糸はプレミアが付くなどして価格はさらに上昇気味です。

ただし、中国シルク協会の8月28日のレポートでは、今後中国国内のシルクギフト生産は
政府の反腐敗運動政策の影響で昨年より大幅に下がると予想していて原材料に影響が出ると
指摘されています。

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