12月の中国 絹事情

11月20日に、中国国家蚕糸綢弁公室(日本の旧蚕糸事業団に相当)が
在庫準備糸放出と新たな準備入札を決定・発表。
内容は、971トン(約6トン=100俵×161口)の放出
(2011年11月入庫分)
と同時に2014年9月以降の生産の3A以上品質の20/22D生糸1500トン
(生繭生糸を除外)を準備入札とのことです。
条件は、
放出=1社あたり最大5口の入札可能
入札=年間200トン以上の製糸能力を持つ企業
入札期間=11月28日から12月7日まで
入札場所=中国国家蚕糸綢弁公室
結果発表=12月15日午前10時
入庫完了=2015年3月31日まで

放出について、242社の入札が有り11月28日に審査完了。

今回の政府市場介入についての専門家の見方

放出971トン、購入1500トンで、差引529トンの購入で、
放出分971トンの内容は3年前の普通乾繭の江西省産生糸が多く
保管期間が長いと糸が変質する恐れがあり実際の購入は機屋です。
又、1500トンを売る製糸業者は現在の相場以上の価格を希望
していますが購入分と放出分の差529トンが値上げ材料になるか、
大きな要素です。

江蘇省蘇糸シルク有限公司が11月19日に株式上場。
(日本ではSPCC)
株名:蘇糸股份、番号:831336、資本金:1.06億株
江蘇省内初のシルク上場企業。
絹紡糸・混紡糸・インテリア・養蚕・不動産・国内向小売
を扱います。

11月生糸相場は、下旬以降少々下がりトン当たり30から31万元へ。
先の971トンの話での影響、年末の各製糸企業の資金繰悪化の可能性、
人民元金利の低下での影響も考えられます。

京都きもの工房 1号店
京都きもの工房 2号店
京都きもの工房