毎年、年初初めの挨拶回りをするのですが
呉服業界も着物を着て挨拶回りをする事が減りました。
そもそも、挨拶回りをする業者も減ってきました。
業界では、(その年の年末年始の日程でも異なりますが)
1月1日から1月3日まで休暇、4日に挨拶回り、
5日に仕事始めと言うパターンが多かったです。
昔は、その時はお酒やおつまみなどを出され、
先輩方の話では酔って自転車で電信棒やゴミ箱に突っ込んだり、
道路に寝ていた人も居たそうです。
物事がどんどん合理化されていき、便利になり、
その事は良いのですが、余分なもの(余裕?)は削ぎ落されている気がします。
その、余分なもの(余裕?)に文化が含まれている気がしてなりません。
余談になりますが、ある台湾から来日した人が言っていた事ですが、
「合気道をやっている。武道は、まず最初に相手に礼をして敬意を示し思いやる心が好きだ。姿勢も整う。誰かを尊敬する事も大事。最近に多い、頭を下げたら負け、というのは良くない。」
そして「まず、子ども達は道場でその事を学んだ方が良い。」とも言っていました。
人によって色んな意見が有ると思いますが、武道場には現在の人から無くなりつつある
重要な要素が有る気がします。
年始の挨拶周りも、その余裕の一つではないかと。
昔の様に酒を飲んで自転車に乗ったり
飲めないお酒を飲む必要は無いと思いますが、
挨拶回りは日頃の感謝と改めての感謝を込めて
出来るだけ行いたいものです。
何も、高い着物は用意する必要は無いと思いますが、
使い勝手の良い洗える着物での紋付など1セット持っておくのも良いかと思います。
もし、廉価な紋付の着物を着ていて、物足りなくなった場合、
正絹の紋付の着物をお持ちになるのも良いかと思います。
ただし、それは着る人のお好みであって、
使い勝手の良い洗える着物を大事に使い続けるのも良いかと思います。
※補足 着た後のお手入れは下記がお勧め。
ポリエステル着物
洗える着物は着た後のお手入れが、
つけ置き洗いか、ネットに入れて弱流で洗った後、
陰干し。
正絹の着物
着た後のお手入れは、
クリーニングに出して片づけて、
時々虫干しして風通し。
生地---五泉羽二重
染--国内泥染め(凄く綺麗な黒です)
紋付・石持 着物 羽織
洗える男着物/羽織(羽二重)
紋入れ加工について(期間約1週間)
仕立・お誂え(仕立期間約1か月)
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