この度、再生産中の男性用夏物(駒絽)着物の生地(着尺)
濃紺色が出来上がりました。
この駒絽の生地を染める染工場が
最初に一件、そしてこの商品が出来上がった後もう一件
閉鎖する事になりました。
幸い、後の再び再生産する時の
工場は確保できました。が、
日本全体に言える事ですが、和装分野でも同じく
商品の生産が年々難しくなっています。
絹織物の糸の生産はほとんど国内では
行われていず、織りについても
ほぼ輸入品の状態です。
染についても20年くらい前には
弊社で取り扱っている男性用女性用襦袢に
多様な工法があったのが今は本当に限られています。
洗える素材のポリエルテルについても
和装ポリエステルの主なものは
ほぼ使っていた工場が閉鎖。
同じ商品を作り続けるよう
代替の工場を確保できたから良いようなものの、
これからも同じ事が起きると思います。
サービスの中心は物から体験へと
言われていますが、伝統や文化につながるものは
生き残って欲しいと思います。
この項目の関連:
洗える着物 駒絽/夏物 男物